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音響コラム07|反響音の快適さ不快さのボーダーライン

and Smith|アンドスミス|オフィス向け吸音パネル|音響製品|不燃パネル
更新日2020-01-07CATEGORYand Smith コラム
音の世界の深い話
音響コラム07|反響音の快適さ不快さのボーダーライン

 

反響音は心地いい?それとも騒音なのか

 

我々が耳にする音は音源からの直接聞こえる音は、ごく一部であり

 

大半は、壁や物から反射した音を聞いています。

 

その反射した音が耳に到達する回数と時間(残響時間)で、

 

ヒトが心地よく感じるか不快に感じるかが異なります。

 

当然、オフィスの会議室とコンサートホールなどでの残響時間は、

 

使用する目的が異なりますので、反響音による感じ方と空間用途別で各々考えてみます。

 

 


 

不快な反響音と感じる基準【音響工学的基準】

 

観点指標・目安不快になる傾向
残響時間(RT60)

500Hz帯域で0.4〜0.6秒が

オフィスや会話空間の理想

1秒を超えると会話がこもる・反響がうるさく感じる
初期反射音の到達時間

50ms以内が自然

(初期反射)

50〜80msを超えると

「エコー(やまびこ)」として知覚され、不快

明瞭度(C50, C80)

C50>0dB(会話明瞭)

C80>2dB(音楽明瞭)

値が低いと

「言葉が聞き取りにくい」「響きすぎ」と感じる

STI

(Speech Transmission Index)

0.6以上で明瞭、

0.4以下で聞き取りにくい

0.4未満だと不快・疲労感
フラッターエコー平行面反射による周期的な残響「ビヨーン」「バイーン」といった耳障りな反響になる
特定帯域の反射(中高域)1〜4kHz帯が強く反射耳障り・鋭い響きとして不快に感じやすい

 

上の表は小難しく書いてしまっていますが、

 

上記の不快になる傾向が、

 

ヒトの耳だと具体的にどう感じるかは下記の通りです。

 

音響的な不快さの要因

 

要 因内 容
会話が聞き取りにくい声が重なって明瞭に聞こえない。脳が情報を処理しようとして疲れる。
定位感が乱れるどこから音がしているかわからない(反射が多い空間)
音がこもる/響きすぎる

RT60が長く、低音や中音域が持続する空間

(コンクリート・ガラス面が多い部屋)

人工的な反射音スピーカー音や拡声装置のハウリング、デジタル反射などが不自然に聞こえる
フラッターエコーのような周期反射“ビーン”や“ピンポン”といった繰り返し音が耳障りになる

 


 

 

一方で、空間用途別の反響時間の目安を見てみましょう。

 

 

空間用途別の反響時間の目安

 

 

空間の種類残響時間の理想範囲(RT60, 500Hz)
録音スタジオ・放送室0.2〜0.3 秒
会議室・オフィス0.3〜0.5 秒
教室・講義室0.4〜0.7 秒
コンサートホール1.5〜2.0 秒(用途により最適化)
教会・大聖堂2.0 秒以上(意図的な長残響)

 

まとめ

 

上記のように不快に感じる理由を一言でまとめると、

 

空間用途に対して、

残響時間が合っていないと不快に感じる!

 

 

なので、オフィスなどで会話の内容の理解に脳が集中できる環境を作りたい時は、

 

床の仕上げをタイルカーペットにしてみたり、

 

ガラスパーテーションなどにカーテンを追加してみたり、

 

壁面に吸音パネルや拡散パネルなどの吸音パネルを設置して吸音処理を行いましょう。

 

意図的に残響時間を伸ばして、フラッターエコーや定在波を発生させないようにするには、

 

並行壁面がなくなるような内装造作・拡散パネルを設置し、音の拡散処理をしましょう。

 

 

 

 

 

 


 

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