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音響コラム02|吸音パネルで防音できる?

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更新日2020-01-02CATEGORYand Smith コラム
音の世界の深い話
音響コラム02|吸音パネルで防音できる?

最近、吸音材製品の設置やレコーディングブースのお問い合わせをいただく際に、

 

「吸音パネルや吸音パーティションを置いたり設置したら、防音されますか?」

 

といったご相談をいただきます。

 

まず、結論から先に申し上げます。

 

吸音材だけでは、音漏れを防ぐ「防音効果」はほとんど期待できません。

 

おそらくお問い合わせいただく方の認識で、

 

「防音 = 遮音 = 吸音」

 

のような図式になっているのが原因だと思われますので、

 

僭越ながら、この3つの言葉の定義から改めてご説明させていただきます。

 

 

「防音」 「遮音」 「吸音」 の違い

 

 

1.防音(ぼうおん)とは?

 

 

外の音が室内に入ったり、室内の音が外に漏れたりするのを防ぐこと全般を指す言葉で

 

「防音」するための具体的な対策として「遮音」「吸音」があります。

 

 

 

2.遮音(しゃおん)とは?

 

 

防音をする方法のひとつであり、具体的には空気中を伝わってくる空気伝播音と壁や床を

 

伝わってくる個体伝播音を遮断して、外へ音が透過しないようにする方法を指す言葉です。

 

 

外に漏れてしまう音の大きさが、小さければ小さいほど遮音性が高い部屋という評価になります。

 

 

 ● 遮音材の種類

  

  コンクリート、鉄板、石膏ボード、遮音シート・防音マット など

 

 ● メリット

   

  外部への音漏れを軽減したり、外部からの騒音の侵入を防ぐのに最も効果的です。

 

  音漏れの心配を減らし、プライバシーを守ることができます。

 

 ● デメリット 

 

  遮音性を高めすぎると、室内に音が溜まり過剰に反響してしまい、結果として

 

  音が聞き取りにくくなる場合があります。

 

 

 

3.吸音(きゅうおん)とは?

 

 

音を吸収することで音の反射を防ぎ、音を発している室内における音の反響と残響時間を

 

抑える方法を指す言葉です。

 

 

吸収によって反射する音の大きさが小さければ小さいほど、残響時間が少なくなり

 

吸音性が高いという評価になります。

 

 

 ● 吸音材の種類

 

  グラスウール・ポリボード・ウレタンボード・有孔ボード など

 

 ● メリット

 

  室内の反響や残響を抑制するため、会話や音楽がクリアに聞き取りやすくなります。

 

  会議室などの「キンキン」とした耳障りな反響音(フラッターエコー)の抑制

 

  効果的です。

 

 ● デメリット

 

  音を吸収して室内の音響を整えるのが目的であり、音漏れを防ぐ効果(遮音)は

 

  ほとんど期待できません

 

  吸音性を高めすぎてしまうと、反響音がまったくなくなり、音が響かない

  

  物足りない空間になることがあります。

 

 

 

まとめ

 

 

本当に高い防音効果と快適な音響環境を得るためには、

 

遮音と吸音のどちらか一方だけでは不十分です。

 

 

一般的には、「遮音材(壁などの外側)」で音を漏らさないようにし、「吸音材(室内の内側)」で

 

室内の反響を調整して音をクリアにするというアプローチが取られます。

 

 

この両方をバランス良く組み合わせることで、「音漏れが少なく、かつ室内でも音がクリアに

 

聞こえる」最適な環境が実現できます。

 

 

あなたの目的に合った正しい対策を選びましょう!

 

 

 

 

 

 


 

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