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音響コラム02|吸音パネルで防音できる?
最近、吸音材製品の設置やレコーディングブースのお問い合わせをいただく際に、
「吸音パネルや吸音パーティションを置いたり設置したら、防音されますか?」
といったご相談をいただきます。
まず、結論から先に申し上げます。
吸音材だけでは、音漏れを防ぐ「防音効果」はほとんど期待できません。
おそらくお問い合わせいただく方の認識で、
「防音 = 遮音 = 吸音」
のような図式になっているのが原因だと思われますので、
僭越ながら、この3つの言葉の定義から改めてご説明させていただきます。
「防音」 「遮音」 「吸音」 の違い
1.防音(ぼうおん)とは?
外の音が室内に入ったり、室内の音が外に漏れたりするのを防ぐこと全般を指す言葉で
「防音」するための具体的な対策として「遮音」と「吸音」があります。
2.遮音(しゃおん)とは?
防音をする方法のひとつであり、具体的には空気中を伝わってくる空気伝播音と壁や床を
伝わってくる個体伝播音を遮断して、外へ音が透過しないようにする方法を指す言葉です。
外に漏れてしまう音の大きさが、小さければ小さいほど遮音性が高い部屋という評価になります。
● 遮音材の種類
コンクリート、鉄板、石膏ボード、遮音シート・防音マット など
● メリット
外部への音漏れを軽減したり、外部からの騒音の侵入を防ぐのに最も効果的です。
音漏れの心配を減らし、プライバシーを守ることができます。
● デメリット
遮音性を高めすぎると、室内に音が溜まり過剰に反響してしまい、結果として
音が聞き取りにくくなる場合があります。
3.吸音(きゅうおん)とは?
音を吸収することで音の反射を防ぎ、音を発している室内における音の反響と残響時間を
抑える方法を指す言葉です。
吸収によって反射する音の大きさが小さければ小さいほど、残響時間が少なくなり
吸音性が高いという評価になります。
● 吸音材の種類
グラスウール・ポリボード・ウレタンボード・有孔ボード など
● メリット
室内の反響や残響を抑制するため、会話や音楽がクリアに聞き取りやすくなります。
会議室などの「キンキン」とした耳障りな反響音(フラッターエコー)の抑制に
効果的です。
● デメリット
音を吸収して室内の音響を整えるのが目的であり、音漏れを防ぐ効果(遮音)は
ほとんど期待できません。
吸音性を高めすぎてしまうと、反響音がまったくなくなり、音が響かない
物足りない空間になることがあります。
まとめ
本当に高い防音効果と快適な音響環境を得るためには、
遮音と吸音のどちらか一方だけでは不十分です。
一般的には、「遮音材(壁などの外側)」で音を漏らさないようにし、「吸音材(室内の内側)」で
室内の反響を調整して音をクリアにするというアプローチが取られます。
この両方をバランス良く組み合わせることで、「音漏れが少なく、かつ室内でも音がクリアに
聞こえる」最適な環境が実現できます。
あなたの目的に合った正しい対策を選びましょう!
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