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音響コラム10|コインシデンス効果を考える

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更新日2020-01-10CATEGORYand Smith コラム
NiCSo
音響コラム10|コインシデンス効果を考える

 

専門でない方は、聞きなれないワードだと思います。

 

その名も…。

 

《コインシデンス効果》

 

もしくは

 

《コインシデンス周波数》

 

聞いたことのない横文字専門用語は、瞬間的にアレルギー反応されると思いますので、

 

ここではわかりやすく簡潔に説明させていただこうと思います。

 

簡潔に申し上げると、ガラスのような表面が限りなく平滑で素材の分子の構造が均一な密度の素材の場合、

 

特定の周波数の音が素材を挟んで反対側にそのまま聞こえてしまう現象です。

 

この特定周波数の音が反対側にすっぽ抜ける現象を《コインシデンス効果》

 

その音の特定周波数のことを《コインシデンス(限界)周波数》

 

と定義されています。

 

防音・遮音設計をする場合、この現象は遮音の質量則を逸脱してすべての計画を台無しにしてしまう憎き存在です。

 

せっかくスペックを満たしていてもこのコインシデンス周波数の音が筒抜けになってしまうと全く遮音できていないことになってしまいます。

 

特にオフィスにおいて会議中の会話の内容がそのまま筒抜けになってしまうのは大問題につながりますが、

 

あまり一般的には認知されていない現象のため、

 

ガラスパーテーションの会議室で廊下に話し声が漏れてしまうといった悩みをお持ちの方が多くいらっしゃると思います。

 

ガラスは音響透過損失が高いことで知られていますが、この現象を考慮せずに設計すると数値が高くても遮音性の体感を得られないということに繋がります。

 

代表的な単層ガラス厚みとコインシデンス周波数は下記の通りです。

 

【3.0mm】4,000Hz付近

【5.0mm】2,400Hz付近

【10mm】1,200Hz付近

【12mm】800Hz付近

 

人の耳が敏感に反応する周波数帯が2,000Hz〜4,000Hzなので、

 

ガラスパーティションで使われている4.0mm〜10mmの間の限界周波数にぴったりハマってしまう訳ですね。

 

最近は、この現象を緩和させるために中間膜フィルムを挟んだ複層ガラスが主流になってきているので、

 

以前よりはマシになってきたかと思いますが、全く無視できる現象ではないのでガラスの厚みや構成の選択は慎重に行わなければなりません。

 

 

 

 

 

 


 

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