山根アツシ氏との出会いは、SNSからの問い合わせでした。
内容はなんと、アナログレコードのカッティングの機械にBUREENを使えないかという問い合わせでした。
アナログレコードを個人でカッティングしている方が存在するなんて!と思い即会いにいきました。
どうやらアナログレコードを切る?掘る機械は振動しない方が良いとのこと。
完璧に振動を絶縁するBUREENを使用したら音がよくなるに違いないと目論んでおられました。
実際にBUREENの形と硬度を変えたもので試していただき、素晴らしい結果を報告していただきました。
山根さんは、今年あった方の中で間違いなくNo.1のインパクトでした。
お人柄(キャラ)はもちろん、何より音への執念はすごい!
スタジオは決して豪華なスタジオではありませんが、そこで表現される音にアーティスト達は魅了されるはずです。
山根アツシ氏の使用レビュー
FBの広告でこちらの製品を知り凄く興味を持ち、そのきっかけで使用させて頂きました。
先ず、大前提として世の中にあるスピーカーは全て何らかの床振動の影響を受けています。スピーカーと設置面との接点では上下、左右、前後のエネルギーの反発を受けています。それらの影響を皆無にするには中に浮かせるしか無いのですが、それは物理的に厳しい。
今回、試した商品はその様な不可能が可能になる画期的なアイテムと思いました。先の振動やエネルギーの吸収の為、通常はインシュレータを用いると思いますが、その方法や素材は違えど、共通して何らかの方法や素材の影響を受けます。例えば、固い素材ならシャープになり柔らかい素材なら弾力のある音などに変化します。このインシュレータはそれらの色づけが無いというのが、これまでの製品との大きな違いかと思います。
例えば、スピーカーを手でもって床から離して聴いた音に凄く近い音がするというのがかなりの驚きです。ゲル状の素材でエネルギーを吸収しているのは想像出来るのですが、その吸収するエネルギーが周波数的に広範囲において均等であることがこの大きな効果に貢献しているようです。
例えば、JBLのラージスピーカーのような床に置いてその反射までをサウンド設計しているようなスピーカー以外では小さなスピーカーからラージサイズまで、プラスの方向に音が変化すると思います。特に低音の濁りや淀みが気になる環境ではその効果に驚きがあると思います。ここまで、低い周波数までに効果がある製品は無かったと思います。
直接ウーハーやツイータの音を直接、聴いているかのようなサウンドは普段聴くことがないので、最初は慣れが必要かもしれませんが次第に耳が慣れると、ユニットが脚色なく鳴っているので、音像の掴みやすさに驚かれると思います。
またシャープな、アタックの速い音に可変したい場合は台形に上の部分に10円玉などを置くだけでも面白いように変化します。
また素材に少しだけ粘着性があるので、設置したスピーカーの位置がずれないのも有りがたいです。普段はスピーカーに角度や距離をかなり追い込んでその後は変えません。何かの拍子でずれると再設置に時間が掛かるのでその心配が無いも凄く良いと思いました。
Atmosミックスに使用している IK Multlimedia社のスピーカーに使用。
個人的には今回のIKやGenelec社などのゴム足が付属する製品ではリプレースは効果があると思いました。
山根アツシ プロフィール
(JASRAC会員、日本レコーディングエンジニア協会所属)
20年近くのエンジニア、プロデュースなどの経験があり、アイドルやアニメ、ミクスチャー、レゲエやヒップホップ、ワールド・ミュージックなど様々なアーティストやジャンルの楽曲に参加。仕上げたアルバムは幾多にも及ぶ。2016年よりドイツのベルリンに移住し、本格的なスタジオを構え、海外アーティストの作品に参加。同時にテクノやクラシックの本場にてアナログレコードの製作技術を学び、マスタリング、カッティングを手がける。2019年より帰国し、現在は東京都豊島区の自身のスタジオを中心に活動。日本では数少ないカッティングエンジニアとして活躍し、メディアの出演も多数おこないアナログレコードの文化の普及に尽力する。また近年はレコードだけでなく Dolby Atmosのミックスマスタリングも積極的に取り組む、また Apple Digital Master認定スタジオでもある。
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